西陣まめ知識

旅行者1

西陣織は高度な絹織物の技術が元になっていますが、平安時代には絹織物の技術が中国からもたされました。

時の朝廷が美しい絹織物を国営工房での仕事として、全国から集めた職人らによって量産されるようになりました。

今の西陣織の原型は応仁の乱が起っていた時期に形作られました。

西軍・東軍に分かれて戦っていた時の西の陣から西陣という地名が出来ました。京都の各地に織物を意味する地名が多く残されています。

西陣織は時代によって興亡を繰り返していましたが、室町時代になってから正式な京都のブランドとして確立し、江戸時代になって一気に花開きました。

実は西陣織は織り目の微妙な違いから12種類もの品種に枝分かれしています。各流派ともオリジナルの技術を発展させ、それぞれに美しく豪華な仕上がりを見せています。西陣織の工程は細かく分業されており、高い技術を持つ職人によって作られています。

今では着物だけではなく生活雑貨のあらゆるものに西陣織の技法が活用されています。西陣織会館では、職人体験もできますが、職人の技を間近で観察できるコーナーも準備されています。職人の高度な技術は織だけではなく、糸染色にも生かされています。

こうした一連の作業風景も見学できますから予約して体験してください。

西陣織体験